「最近、腰痛が出てきた」
「なんだかお腹も出てきたかも…」
「腰に違和感があって仰向けで寝れない」
「仕事中座っているのがつらい」
こんなお悩みはありませんか?
その腰痛、もしかしたら肥満が原因かもしれません。
肥満とは、体脂肪が過剰に蓄積していることを言います。
この肥満と腰痛には関連があり、「痩せたら治った」という方も多くいます。
ただし、どんなに痩せても筋肉をつけないと腰痛はずっと付きまといます。
では、腰痛の改善と再発防止のためには、どのような取り組みをすればいいのでしょうか?
今回は、腰痛と肥満の関連性について、「整体×パーソナルトレーニング」のASFiT(アスフィット)がご紹介します。
近頃太り過ぎではないかと気になっている方、腰痛を治してスッキリしたい方は必見です!
太り過ぎが原因?腰痛との強い関連性について
腰痛と肥満には強い関連性がありますが、因果関係は明らかになっていません。腰痛の原因は多岐にわたり、肥満以外にも
- 姿勢不良
- 運動不足
- ストレス
- 仕事
- 栄養状態
といった生活習慣や遺伝的要因が複雑に絡み合って出てくるからです。
とはいえ、肥満が腰痛リスクを高めることについて、研究で有意な結果が示されていることも確かです。
以下は、平成29年度に行われた研究報告書をまとめた内容です。
- BMIが高いほど腰痛の有訴割合が高い
- 身体活動量が多いほど腰痛の有訴割合が低い
- 身体活動量が少なくかつBMIが高い場合に腰痛の有訴割合が最も高い
結論として、身体活動量とBMIはどちらも腰痛と関連があることが示されています。
参考:身体活動量と肥満と腰痛有訴割合の関係に関する研究|平成29年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)分担研究報告書|厚生労働科学研究成果データベース
肥満が腰痛を引き起こす具体的な理由
なぜ肥満が腰痛の原因となるのか?
その具体的な理由を3つ、説明しましょう。
①体重増加による腰への負担増大
腰は体重の半分以上の重さを占める上半身を支えているため、常に大きな圧力がかかっています。
そこに「立つ・座る」「前かがみになる」「重いものを持つ」などといった日常動作が加わると、体重の約2.5倍の圧力がかかると言われています。
体重が増加すれば、その分腰への負担が増すため、腰痛の原因となるのです。
②お腹が出ることによる姿勢不良
お腹が出るとお腹の重みで骨盤が前傾します。すると、体はバランスを保つために腰を反らした姿勢になります。これが反り腰の状態です。
腰反り腰は、背中の筋肉が常に緊張している状態になるため、筋肉が硬くなって血流が低下し、腰痛の原因となります。
特に、内臓脂肪型肥満はお腹がぽっこり出てくるため、注意しなければなりません。
③運動不足による筋肉量の低下
運動不足は肥満につながる要因の1つですが、筋肉量や柔軟性も低下させます。
腰回りの筋肉量が落ちることで正しい姿勢を保つ力が衰えると、腰の負担が大きくなって痛みを引き起こします。
また、筋肉は動かさないと緊張したままになり、柔軟性が低下して血行不良になることで腰痛が現れやすくなります。
痩せたら治るって本当?
実際、ASFiT(アスフィット)でも慢性的な腰痛改善のために、ダイエットやトレーニングを指導して良くなった方はたくさんいます。
ただし、前述したように、腰痛は複雑な要因が絡み合って出てきます。
「痩せたら必ず治る!」という単純な問題ではありません。
痩せても筋肉量が少なければ、骨格を支える力が足りず、腰痛が出やすい状態になってしまいます。
肥満や運動不足が腰痛の原因となっているかどうかは、1人1人の身体の状態を診て判断し、適切な対策を考えていく必要があるのです。
腰痛も肥満も解消するには生活習慣の見直しが必要
ダイエットが必要と言われて、どのようなダイエット方法が浮かびましたか?
多くの人が、きつい食事制限をイメージしたのではないでしょうか。
ところが、食事制限のみに頼った減量では、腰痛の改善・再発防止にはなりません。
カラダの根本的な改善のためには、体脂肪を落とした上で、正しい姿勢を維持する筋肉を身につける必要があります。
そのためには、
- 食事内容の見直し(きつい食事制限とは異なる)
- 運動(有酸素運動・筋トレ)
を組み合わせることが大切です。
体重の数字だけに着目し、極端なダイエットに走らないよう注意しましょう。
腰痛の程度によっては運動前に専門家へ相談しよう
腰痛の程度によっては、自己判断に基づいて無理に運動すると悪化するおそれがあるため、専門家に相談した上で運動を行う必要があります。
アスフィットは、整骨院が運営するパーソナルジムです。
整体やトレーニングはもちろん、柔道整復師の資格を持ったトレーナーも複数在籍しているので、ダイエット&腰痛改善も安心してお任せしていただけます。
ダイエットや運動に自信がない方は、お近くの店舗へお気軽にご相談ください。
腰痛のセルフケア方法
ここからは、腰痛のセルフケア方法を紹介します。
アスフィットがYoutubeで紹介している動画をもとに紹介するので、動画と併せて参考にしてみましょう。
自宅でもできる腰痛の運動療法
やり方
- 椅子に座ります
- 腰骨の横を親指で押します
- 押したまま、背中を丸めます
- 押したまま、身体を元の位置に戻します
ポイントは、親指で押した箇所の圧が逃げないようにすることです。
詳しくは、動画の1:14~をご覧ください。
痩せるための腰痛セルフケア方法
次は以下の動画を元に、痩せるための腰痛セルフケアとなる3つのエクササイズを紹介していきましょう。
(エクササイズ方法については動画part2での紹介となります)。
キャットアンドドッグ
やり方
- 四つん這いになります
- 『背中を丸める⇔腰を反る』を10回繰り返します
ポイントは、背中を丸めて伸ばす動きをすること。そして、背骨の動きと一緒に骨盤を動かすことです。
背中を丸めたときは骨盤を起こし、伸ばす時は骨盤を下ろす形です。
なお、動作はゆっくり行いましょう。早く行うと腰や肩を痛める可能性があります。
詳しくは、動画part2の0:22~をご覧ください。
背骨のストレッチ
やり方
- 長座の姿勢になり、両手を前に出します。
- そのまま背中を丸めていきます。息を吐きながら丸めていきましょう。
- 元の位置に戻ります。息を吸いながら上体を起こしましょう。
- これを4回繰り返します。
ポイントは、胸椎(胸の背骨)だけを倒すように動かすことです。
この時、腰が動いてしまうと背骨にストレッチがかかりません。
詳しくは、動画part2の1:21~をご覧ください。
タオル腹筋
やり方
- 大きめのバスタオルを畳んで腰にセットし、小さめのタオルを首にかけて両手で持ちます。
- 背中を軽く丸め、息を吸いながら身体を倒します。倒すのは、腰全体がタオルにあたる程度までです。
- 前腕が太ももにあたる手前まで身体を起こします。息を吐きながら起こしましょう。
- 10回を目安に行います。
この方法だと、普段反り腰の方も、背中を丸めながら狭い可動域で腹筋を行えるため、腰を使わず腹筋だけを鍛えられます。
詳しくは、動画part2の2:11~をご覧ください。
腰痛改善&ダイエットにはピラティスもおすすめ
腰痛改善とダイエットには、ピラティスもおすすめです。
ピラティスはインナーマッスルを強化し、姿勢を改善する効果があります。
特に、背中・腹筋・腰回りのインナーマッスルを鍛えて体幹を安定させれば、腰の筋肉や腰椎にかかる負担も軽減されます。
また、ピラティスは柔軟性の向上にもつながるため、血行を良くして筋肉の緊張をほぐす効果も期待できるでしょう。
ダイエットについては即効性はありませんが、姿勢改善&基礎代謝アップにより、痩せやすいカラダづくりに役立ちます。
姿勢が良くなれば運動パフォーマンスも向上するため、他の運動と組み合わせればダイエット効果を高められるでしょう。
もともと負傷した兵士のリハビリのために考案されただけあって、どのような方でも取り組めるエクササイズとなっている点でもおすすめです。
まとめ
肥満と腰痛には強い関連性がありますが、腰痛は生活習慣や遺伝的要因などが複雑に絡み合って出てくるものであり、因果関係は明らかになっていません。
とはいえ、肥満気味の方が痩せることで、腰痛改善に大きく貢献することは確かです。
ただし、単に体重を減らせばいいわけではありません。
体脂肪を落として、腰を支えるための筋肉をつけることが本当の腰痛改善&再発防止につながります。
体重の数字だけにとらわれたダイエットをするのではなく、カラダを根本から変えることが肝心です。そのためにも、食事内容の見直しと運動を組み合わせたダイエットを行いましょう。
コメント